<Header>
<Author: 郎士元>
<Title: 贈錢起秋夜宿 靈臺寺見寄>
<Format: 七言律詩>
<Year: 1965>
<BookName: 唐詩選　下>
<Translator: 斎藤晌>
<style: 現代文無假名>
<style2: 日本現代譯文無假名標注>
<TranslatedTitle: 錢起（せんき）が秋夜（しうや）、靈臺寺（れいだいじ）に宿（しゅく）して寄（よ）せらるるに贈（おく）る>
<BookPage: 144>
<UsedPage: 1>
<Feature: 1, 4>
<End Header>
<Poem>
石林精舍武溪東，
夜叩禪扉謁遠公。
月在上方諸品靜，
心持半偈萬縁空。
蒼苔古道行應遍，
落木寒泉聽不窮。
更憶雙峰最高頂，
此心期與故人同。
<End Poem>
<Translation>
石林の精舎は武溪の東にあるが、君は夜、その禪寺の扉をたたいて、遠公のような住持に逢いに行かれた。月は上方の淨地にてりわたって、ものみな静寂のなかにあり、 お住持は諸行無常の半半偈をとなえられて一切空の心境があらわれている。あおぐろく苦蒸した古い道を、君はくまなく歩いてゆかれただろう。そうすると、木々の落葉する音、つめたい泉の湧くひびきは、聴いても聴いても盡きないだろう。わたしはさらに想像する、君が眺めていられるその二つの峯の絶頂を。わたしの心も、それを眺めるわが親しい友の心と、ぜひ同じでありたいと思っている。
<End Translation>
<Formatted Translation>
石林の精舎は武溪の東にあるが、
君は夜、その禪寺の扉をたたいて、遠公のような住持に逢いに行かれた。
月は上方の淨地にてりわたって、ものみな静寂のなかにあり、
お住持は諸行無常の半半偈をとなえられて一切空の心境があらわれている。
あおぐろく苦蒸した古い道を、君はくまなく歩いてゆかれただろう。
そうすると、木々の落葉する音、つめたい泉の湧くひびきは、聴いても聴いても盡きないだろう。
わたしはさらに想像する、君が眺めていられるその二つの峯の絶頂を。
わたしの心も、それを眺めるわが親しい友の心と、ぜひ同じでありたいと思っている。
<End Formatted Translation>